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腎盂尿管がん
▼ 腎盂尿管がんの特徴と症状

腎盂尿管がんとは、尿路上皮と呼ばれる粘膜に発生する腫瘍のことです。

尿路上皮は、腎盂(じんう)から尿管、膀胱、尿道の一部へとつながる尿路の内側のことです。

腎盂尿管がんのほとんどは、この尿路の内側に発生するがん尿路上皮がんによるものです。

また、腎盂は腎臓の一部ですが腎がんは、腎臓から発生するがんのことであり、腎盂尿管がんとは性質が違うため、別のグループとして扱われます。

主な特徴は、尿路内の様々な場所に発生しやすいということに加え、腎盂と尿管のどちらか片方だけではなく、両方に発生することもあります。

また治療後には、約30%〜50%の確率で膀胱がんを発症することもあります。

主な症状は血尿です。さらに腰・背中・わき腹などの痛みも併発する場合があります。

尿管が血液で詰まる場合もあり、排尿時の強い痛みや頻尿のような、尿管結石に似た症状があります。

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▼ 腎盂尿管がんの治療と予防

国立がん研究センターによれば、腎盂尿管がんによる死亡者の割合は、全腫瘍患者の5%となっています。

腎盂尿管がんの発生要因には、喫煙フェナセチン含有鎮痛剤などが明らかになっているため、フェナセチンを含む鎮痛剤の使用はなくなりました。

腎盂尿管がんの治療は、腎尿管全摘除術および膀胱部分切除術が一般的です。

摘出は、腫瘍部分だけでなく、腎臓と尿管全体を摘出するため、再発する恐れは低くなりますが、膀胱内にがんが再発する場合もあります。

他にもがんの浸潤によっては、化学療法(抗がん剤治療)や放射線療法で対応することがあります。

また腎盂尿管がんの場合には、腎臓を温存させるために、結核に使われるワクチン(BCG)を注入する方法も選択肢としてあります。

効果的な予防策はありませんが、腎盂は腎臓の一部であることから、腎臓に負担をかけないことが大切です。

腎臓の働き

摂取した塩分を尿として排泄する働きがある

塩分の摂り過ぎは、腎臓に大きな負担をかけてしまうため、注意するようにしましょう。

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