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最新の治療法「PRP療法」とは?

※2018年9月26日作成

▼ PRP療法とは?

血小板を濃縮した淡黄色の液体を患部に注入して組織再生を促す治療法のこと

PRP(Platelet Rich Plasma)は、多血小板血漿といわれ、血液から得られる血小板を多量に含んだ血漿のことです。

血漿(けっしょう)
…血液中の55%を占める淡黄色の液体

PRP療法とは

血小板には血液を凝固させ、止血する作用がありますが、組織を凝集させて血漿中に存在する凝固因子と協調し、止血を行う作用も担っており、組織を正常に維持するための物質を供給し治癒させる指令を出す働きも持っています。

この働きを取り入れて組織再生を促進させます。

▼ スポーツ医学分野での治療

特に激しいスポーツをするトップアスリートやプロプレイヤーが、腱や軟骨の炎症や変性などの負傷において、安全かつ早期回復を目的に用いられることがあります。

2014年にはヤンキースの田中将大投手、2018年にはエンゼルスの大谷翔平投手が受けた治療法として話題となっております。

スポーツ医学分野での治療

従来の治療法としては、ステロイド剤を注射して炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりしていましたが、副作用も多いため、慎重に扱う必要がありました。

その点PRP療法は、自身の血液から採取した血漿を注入するため、副作用もなく、高確率で怪我や外傷を早期に治すことができるようになりました。

また、ステロイド剤のような人工物ではないため、アレルギー反応や感染を起こすこともありません。

▼ PRP療法は保険診療ではなく自由診療

2018年9月現在、PRP療法は保険診療としては認められておりません。

ヨーロッパやアメリカでは頻繁に行われている治療法ですが、日本ではまだ保険診療として認められておりません。

従って治療を行う場合には自由診療(全額自己負担)となります。

PRP療法は保険診療ではなく自由診療

PRP療法のような再生医療を行う病院は、厚生労働省に届け出が義務付けられているため、認可を受けた病院でなければ、治療を受けることができません。

また、自身の血液を遠心分離機にかけて血漿を抽出するため、血液の状態によっては、1度の採血ではPRPが抽出できない場合もあります。

さらに抽出されたPRPは、超音波検査器で確認しながら患部に注入しますが、1度では効果が得られない場合もあり、費用負担が増えてしまうことも想定しておかなければなりません。
治療は専門医とよく相談してから行うようにしましょう。

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