TOP > お役立ち情報 > 肩こりの原因と解消法
肩こりの原因と解消法

▼ 肩こりとは

主に僧帽筋が発作的に収縮し、こわばった感じや、こり感、重苦しさや痛みのこと

日本では「肩こり」という名称から「肩」を指していますが、肩だけでなく、首もこることが多いです。

厚生労働省の国民生活基礎調査(平成28年)の概況での有訴者率は、男性よりも女性のほうが高い結果になっております。


※有訴者率…病気やけがなど自覚症状のある人の比率


性別にみた有訴者率の上位5症状

肩こりは、女性の自覚症状の1位であり、上位には腰痛も上がっております。男性の自覚症状の1位は腰痛で、肩こりは2位となっております。

いずれも肩こりは、すべての人の悩みであるといえます。


▼ 肩こりの原因とは?随伴症状は何?

肩こりの原因とは

肩こりは、多くの日本人が自覚している症状です。原因は様々な諸説があるものの、その確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患です。


急な筋肉運動による疲労や、ストレスからくるもの、生活習慣の乱れから起こるなど断定することは難しいですが、その多くは心身の疲労が原因といわれております。


以下に肩こりの主な原因をまとめてみました。

□ 運動不足
□ 過労
□ 同じ姿勢での長時間作業
□ 眼精疲労
□ 夜更かしや睡眠不足などの生活習慣の乱れ
□ 多忙による心身のストレスや極度の緊張
□ 低血圧や高血圧
□ 栄養バランスの偏り
□ 冷え症
□ 歯の噛みあわせ
□ 五十肩やや変形性頚椎症の疾患


長時間、首や背中が緊張するような姿勢や猫背、前かがみなどの姿勢の悪さは、僧帽筋に循環障害を起こします。それにより、酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積してしまい、肩こりを起こすといわれています。


また、頚椎性、心因性、眼疾患、肩関節疾患、心肺疾患、歯や顎関節疾患、耳鼻科疾患による場合なども原因といわれています。


肩こりの原因とは

肩こりの発症後は、局部の圧痛から始まります。

次第に圧痛部位が拡大すると、筋肉がこわばり、重苦しさを感じるようになります。


重苦しさを放置してしまうと、緊張性頭痛や顔面、上肢の関連痛が生じるようになり、同時に吐き気を伴うこともあります。


▼ 肩こりを解消する3つの方法

 ストレッチをしましょう!
ストレッチ1

①両手を合わせて、手のひらを上にして背筋を伸ばします。少し後方に反るようにすると効果的です。

※ストレッチは無理のない程度に行ってください

ストレッチ2

②片方の腕を伸ばし、もう片方の腕で抱え込むように体の方へ引っぱります。反対の腕も同じように行いましょう。

※ストレッチは無理のない程度に行ってください

ストレッチ3

③頭の後ろに片肘をまわし、もう片方の手で肘を押さえ、下方向に二の腕を伸ばすようにします。手を組み替えて、反対も行いましょう。

※ストレッチは無理のない程度に行ってください

ストレッチ4

④両手を合わせて、手のひらを前面に向け、頭を少し下げて背中をまるめながら、手を前へ押し出しましょう。

※ストレッチは無理のない程度に行ってください

ストレッチ5

⑤両手を背中側に組み、手のひらを外側にして肘を曲げずに、背筋を伸ばして後方へ伸ばしましょう。

※ストレッチは無理のない程度に行ってください

ストレッチ6

⑥手で反対の手首を持ち、持ち手の方へ引っぱり、脇腹を伸ばすようにしましょう。反対側も同じように伸ばしましょう。

※ストレッチは無理のない程度に行ってください


 入浴&就寝をしましょう!
浴室

入浴をすることにより、心身がリラックスでき、血行が促進され、筋肉の緊張がほぐされていきます。


入浴が難しい環境であれば、洗面器やバケツに40℃くらいのお湯を入れ、足首が浸かるくらいの足湯も効果的です。


就寝する1時間前くらいの入浴が一番リラックスした状態で、入眠しやすい


少しぬるめの約38〜40℃のお湯にゆったり浸かることがポイントです。


また、寝ている際の枕の位置ですが、頭の位置が高すぎると、首が前に出た姿勢となり、頸椎に負荷がかかります。
枕がなく、頭の位置が低い状態も同様に、頸椎に負荷がかかり、理想のカーブを保つことができません。


自分が最もリラックスできる姿勢を保つこと


枕に頭をのせたときの後頭部の位置は、3cm前後が理想とされております。仰向けの状態から、顔が少しうつむく程度であれば、気道も確保できるため、リラックスできます。


 ビタミンを摂りましょう!
サラダ

筋肉の疲れを解消する栄養素は、ビタミンB1、B6、B12といわれています。

実際に、肩こりの人にビタミン剤を与えたら、症状が著しく改善したという例があります。


ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変え、筋肉や神経に供給するため、肩こりの予防にも効果的です。


また、血行を良くするビタミンEは、毛細血管を広げて血液の流れを良くする働きがあります。

血行を促進することで、筋肉の活動に必要な栄養分や、新鮮な酸素が運ばれるため、筋肉の疲れをやわらげることができます。


肩こり解消のポイントは、凝った部分を強く揉んだり、無理に伸ばしたりしないことです。かなり痛みが激しい場合は、かかりつけの整形外科へご相談ください。


スポンサーリンク
全国外科・整形外科検索
入院Q&A
医療資格を取る
肩こりの原因と解消法