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切り傷が深いとき、病院に行くべき?救急車を呼ぶ判断基準と対処法を解説

更新日2025.06.04

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包丁で指を深く切ってしまったり、ガラス片で思わぬ怪我を負ったり、切り傷は日常の中で誰にでも起こり得る事故です。応急処置で止血はしたものの、病院に行くべきかの判断や救急車を呼ぶべきなのかは、判断に迷うところかもしれません。

ここでは、切り傷の深さや状態に応じた受診・救急の判断ポイントと、正しい応急処置の方法について、わかりやすく説明しています。

※このページの記事や画像には、一部AIが自律的に生成した箇所が含まれております。

Contents
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▼ その切り傷、様子を見るべき?受診すべき?迷いやすいポイント

血が止まっていても油断は禁物?受診が必要な深い切り傷とは

血が止まっていても油断は禁物?受診が必要な深い切り傷とは

出血が一時的に止まったとしても、切り傷が深く皮膚の奥まで到達している可能性がある場合は、自己判断で放置せず受診するようにしましょう。特に脂肪層(白っぽい組織)や筋肉が見えたり、傷口がパックリ開いて閉じなかったりしたときは、縫合の必要があるため早めの医療機関の受診が推奨されます。

出血が多くて止まらない場合は早めに受診を

出血が5~10分程度の圧迫止血でも止まらない場合は、動脈や静脈など血管の損傷が疑われる重大なケースです。特に下記の症状の場合は、一刻も早く病院を受診しましょう。応急処置をしながらでも速やかに外科や救急外来を受ける必要があります。

  • 血が勢いよく吹き出す
  • じわじわ大量の血でにじむ
  • 止血部分を押さえても血が広がる

関節や顔・手指の切り傷は特に注意が必要

関節や顔・手指の切り傷は特に注意が必要

関節周辺や手指・顔などの部位にできた切り傷は、見た目以上に深く、神経・腱・血管を損傷している可能性があります。痛みが軽くても後遺症や感染のリスクがあるため、自己判断せず外科や形成外科の診察を受けましょう。

▼ 縫う必要があるかの判断基準とは?

切り傷を負った際、縫合が必要かどうかの判断は傷の深さ・大きさ・出血の状態・部位・感染リスクなど複数の要素で決まります。以下の表は、縫合が必要とされる主なチェックポイントです。

チェック項目 縫合の必要性
傷の長さが2cm以上ある 高い
脂肪層や筋肉が見える(白や赤い組織) 非常に高い
傷口が大きく開いていて閉じない 高い
出血が5分以上圧迫しても止まらない 高い
切った物が汚れていた/異物が入っている 高い(感染リスクあり)
関節や顔など、動かすと開く部位の傷 中~高(機能回復目的)
噛まれた、錆びた刃物など感染リスクが高い 非常に高い(破傷風・感染防止のため)
縫う必要があるかの判断基準とは?

チェック項目に1つでも該当する場合は、縫合を含めた処置が必要な可能性が高く早めの受診が推奨されます。特に脂肪層や筋肉が見える場合や傷口が大きく開いて閉じない、異物が混入しているといったケースでは、感染予防と適切な治癒のための処置が不可欠です。

また切り傷が顔や手、関節部などの場合、傷跡や機能障害を最小限に抑える目的で形成外科的な処置が望ましいケースもあります。

▼ 救急車を呼ぶレベルの切り傷とは?

救急車を呼ぶべき切り傷の判断基準

救急車を呼ぶべき切り傷の判断基準

切り傷の状態から救急車を呼ぶべきかどうかの判断は非常に迷うところです。軽い切り傷ではなく、出血がひどい場合や血色が青ざめている場合など、実際の怪我の場面で非常に多いケースです。救急車の適正利用は重要ですが、命に関わる出血や自己搬送が困難な状況では、ためらわずに119番通報をしましょう。

以下の症状がある場合は救急車を呼ぶことを検討してください。

▼ 5分以上の圧迫止血でも出血が止まらない

▼ 血が“ドクドク”と脈打つように吹き出している(動脈出血の可能性)

▼ 大量の出血で意識がもうろうとしている/顔色が青白い

▼ 傷の部位が重要器官(首・太ももの内側など)に近く、出血量が多い

▼ 自力で歩行や移動ができない、周囲に助けがいない

▼ 複数箇所に怪我をしている、または他の重大な症状もある(頭痛、吐き気など)

救急隊員が判断する搬送の必要性とは?

実際に救急車を呼んでも現場判断で、症状が軽いと自己搬送を勧められるケースがあります。一般的に救急隊員は、下記のことを確認して搬送を判断いたします。

  • 現時点でのバイタル(血圧・意識・脈拍など)が安定しているか
  • 出血の量と止血の有無
  • 自力での移動・会話が可能かどうか
  • 周囲に助けとなる人がいるか
  • 安全に通院できる状況かどうか
救急隊員が判断する搬送の必要性とは?

救急車は本来、命の危険な状況にあり緊急性が高い場合にのみ出動・搬送します。これは本来の緊急搬送枠を守るためです。

どうしても救急か迷った場合は、相談先として救急安心センター事業(#7119)の利用があります(地域によっては非対応エリアあり)。看護師や医師が電話で緊急度を判定し、応急処置のアドバイスや最寄りの病院の案内も受けられます。

POINT

出血が多くて不安なときは、遠慮せず命を守る行動を最優先にしましょう。自分では軽いと判断していても、内出血や血圧低下など見えないリスクが進行している可能性もあります。

▼ 自宅でできる応急処置の手順

病院に行く前や救急車が到着するまでの間にできる応急処置は、感染の予防や出血のコントロールにおいてとても重要です。慌てずに以下の手順で対応しましょう。

①出血を止める

  • 清潔なガーゼやハンカチでしっかりと圧迫して止血します。
  • 高く上げられる部位(腕や手指など)の場合は、心臓より高く保つと止血効果が上がります。

②流水でしっかり洗い流す

  • 砂やガラス片などの異物を除去する目的も含めて、流水で1~2分間程度洗浄します。
  • 石鹸を使って周囲の皮膚も清潔に保ちますが、傷口の中に石鹸を直接入れないように注意しましょう。

③異物が見える場合は無理に取り除かない

  • 傷の中に異物が深く入っている場合は、無理に取り除こうとせず医師に任せましょう。

④清潔なガーゼや包帯で覆う

  • 検洗浄後は、消毒済みのガーゼや包帯で軽く押さえるようにして保護します。
  • 出血が再開するようなら再度圧迫止血を行います。

⑤安静にして速やかに医療機関へ

  • 無理に動かず、早めに病院で診察を受けることが重要です。

間違った応急処置・避けたい行動は下記のとおりです。

NG行動 理由
傷口にティッシュや脱脂綿を詰める 繊維が残って感染の原因になることがあるから
過剰な消毒液(オキシドール・ヨウ素)を何度も使う 組織を傷めて治りが遅くなることがあるから
傷口を乾かそうとする 傷の治癒は「適度な湿潤環境」が理想だから
ガーゼを頻繁に取り替える 剥がすときに再出血や感染のリスクがあるから
POINT

傷が深くても応急処置が適切であれば、感染や出血の悪化を防げます。市販の応急セットや清潔なガーゼ・包帯を家庭に常備しておくと安心です。

▼ どの診療科を受診すべき?病院の選び方ガイド

切り傷の状態により受診すべき診療科は異なります。適切な科を選ぶことで、より早く的確な治療を受けることができます。

以下は一般的な切り傷に対応する診療科です。

診療科 対応内容 適しているケース
外科 傷の縫合、止血、消毒、感染予防など 切り傷が深い、出血が止まらない、縫う必要がありそうな場合
形成外科 傷跡をできるだけ目立たなくする、整容面を考慮した治療 顔や手など、目立つ部位の傷やきれいに治したい場合
皮膚科 軽度の皮膚損傷、炎症、湿潤療法など 浅い切り傷、すでに治りかけているが不安がある場合
救急外来(時間外) 緊急性のある処置・判断 深夜・休日などで通常の外来が受診できないとき
診療科:外科 対応内容:傷の縫合、止血、消毒、感染予防など 適しているケース:切り傷が深い、出血が止まらない、縫う必要がありそうな場合
診療科:形成外科 対応内容:傷跡をできるだけ目立たなくする、整容面を考慮した治療 適しているケース:顔や手など、目立つ部位の傷やきれいに治したい場合
診療科:皮膚科 対応内容:軽度の皮膚損傷、炎症、湿潤療法など 適しているケース:浅い切り傷、すでに治りかけているが不安がある場合
診療科:救急外来(時間外) 対応内容:緊急性のある処置・判断 適しているケース:深夜・休日などで通常の外来が受診できないとき

また夜間や休日の切り傷対応は、救急安心センター(#7119)自治体の地域案内サービスを活用するようにしましょう。

▼ まとめ

まとめ

切り傷は日常の中で誰にでも起こり得る怪我ですが、その深さや出血の程度、受傷部位によっては、迅速な医療対応が必要です。

また歩行が困難なほどの出血や意識障害を伴うような場合には、迷わず救急車を呼ぶことが命を守る行動となります。応急処置の正しい知識と家庭内の備えは安心への第一歩です。救急車を呼ぶべきか自己判断が難しい場合は、#7119などの相談窓口を活用するようにしましょう。

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