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虫垂炎(盲腸)は放置すると危険!受診すべき症状と治療法

更新日2025.09.05

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虫垂炎(盲腸)は、初期は軽い腹痛や吐き気など風邪に似た症状で始まることもありますが、放置すると炎症が悪化して腹膜炎や膿瘍など重篤な合併症につながる危険があります。

ここでは虫垂炎の典型的な症状から受診すべきタイミング、診断の流れ、手術や入院を含む治療法までわかりやすく説明しています。

※このページの記事や画像には、一部AIが自律的に生成した箇所が含まれております。

Contents
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▼ 虫垂炎(盲腸)とは?

大腸の一部である虫垂(ちゅうすい)に炎症が起こる病気のこと

虫垂炎(盲腸)とは?

虫垂は盲腸の先に突き出た細い袋状の器官で、はっきりとした役割はまだ解明されておりませんが、腸内細菌の調整などに関与していると考えられております。炎症の原因は便やリンパ組織による閉塞、細菌感染などが挙げられ、誰にでも起こりうる疾患です。

一般的には盲腸と呼ばれることが多いですが、正確な病名は虫垂炎です。盲腸という呼び方は、炎症を起こした虫垂が盲腸のすぐ近くにあるため、盲腸の辺りに痛みが出ることで広まったものとされております。

▼ 虫垂炎の症状と受診すべきタイミング

虫垂炎の初期症状

虫垂炎の初期は、風邪や胃腸炎と間違えやすい症状から始まります。一般的には、お腹全体に違和感があり、はっきりとした痛みの場所が定まらないのが特徴です。この段階で受診すれば比較的軽症で済むこともありますが、放置すると炎症が進行してしまう可能性があります。

代表的な症状は以下の通りです。

  • みぞおちの痛みや違和感
  • 吐き気や軽い嘔吐
  • 37℃前後の微熱
  • お腹全体に広がる鈍い痛み

進行時の症状

炎症が悪化すると、痛みの場所が右下腹部(盲腸のある位置)に移動します。次第に歩行や体を動かすだけで痛みが強まるようになり、食欲不振や下痢・便秘を伴う場合もあります。

炎症の進行にともない痛みの場所や症状がはっきりしてきます。軽度から重度にかけて主な症状をまとめますと、以下のようになります。

段階 症状
軽度 痛みが右下腹部に移動して、食欲不振や軽い下痢や便秘になることがあります。
中等度 歩行や体を動かすと強い痛みがあり、38℃前後の発熱や吐き気の症状が出ることがあります。
重度 39℃以上の高熱、激しい腹痛、立てない・動けないレベルの痛みに襲われることがあります。

放置が危険な理由

放置が危険な理由

虫垂炎を放置すると炎症がさらに進み、虫垂が破れて腹膜炎膿瘍を引き起こす危険があります。腹膜炎は強烈な腹痛と高熱を伴い、命に関わる重篤な状態になることもあります。ここまで進むと治療は大がかりになり、回復にも時間がかかります。

POINT

虫垂炎の症状、特に腹部に強い痛みが見られたら受診(外科・消化器外科)をするようにしましょう。
予防のためできることは、バランスのとれた食生活と便秘を避けるため、野菜・海藻・食物繊維をしっかり摂取することです。

▼ 診断の流れと検査方法

診断のステップ

①問診

腹痛の場所・経過・発熱や吐き気の有無を確認します。

②触診

右下腹部を押した時の痛みや反発痛をチェックします。

③血液検査

白血球やCRPの値を調べ、炎症の有無を確認します。

④画像検査

● 超音波検査(エコー):放射線被曝がないため子どもや妊婦に有用。
● CT検査:炎症の広がりや合併症(膿瘍・腹膜炎)をより正確に把握。

⑤最終診断

症状・検査結果を総合して手術や入院の必要性を判断します。

▼ 虫垂炎の治療法

虫垂炎の治療法

虫垂炎の治療は症状の進行度や全身状態により異なります。大きく分けて抗菌薬による保存的治療手術があります。

炎症が軽度で、虫垂の破裂や膿瘍形成がない場合には、抗菌薬の投与で症状が改善するケースもあります。ただし再発の可能性があるため、多くはその後の経過観察が必要です。

手術が必要になるケース

以下のような場合は、手術(虫垂切除術)が選択されます。

  • 症状が進行している(激しい腹痛・高熱)
  • CTやエコーで膿瘍や穿孔(破裂)が疑われる
  • 抗菌薬では改善が見込めない場合

手術は主に腹腔鏡手術が行われ、体への負担が少なく回復も早いのが特徴です。

入院期間や日常生活への復帰目安

腹腔鏡手術の場合 入院はおよそ5~7日程度
開腹手術の場合 炎症が重度な場合や合併症があると10日以上になることも

退院後は、1~2週間程度で日常生活に戻れるケースが多いですが、激しい運動や重い物を持つことはしばらく控える必要があります。

▼ まとめ

まとめ

虫垂炎(盲腸)は、初期には風邪や胃腸炎と似た軽い症状から始まることがありますが、放置すると炎症が進行し、腹膜炎や膿瘍といった重篤な合併症につながる危険があります。

とくに腹痛が右下腹部に移動した場合は注意が必要で、早めの受診が回復のポイントになります。違和感を感じたら自己判断で様子を見るのではなく、外科や消化器外科を早めに受診することが大切です。

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