後腹膜腫瘍

▼ 後腹膜腫瘍の特徴と症状

後腹膜腫瘍とは、後腹膜に発生する腫瘍のことです。

後腹膜は、胃や腸のある腹腔の背側、大動脈や大静脈の周囲に存在しています。

後腹膜腫瘍は、良性腫瘍の他にも、悪性リンパ腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、線維肉腫などの悪性腫瘍があります。


…悪性リンパ腫・脂肪肉腫・平滑筋肉腫・線維肉腫 など


…神経鞘腫・血管腫・脂肪種・奇形腫 など

後腹膜は近接する臓器が多く、腫瘍が臓器に依存しないため、周辺臓器や神経に浸潤してから発見されることは珍しくありません。

一般的には、自覚症状が乏しく、腫瘍が大きくなってから発見されることが多いです。

初期症状は、腹部が張ったり、腫瘍が大きくなることで内臓を圧迫したりするため、腹痛や吐き気などを引き起こすこともあります。

後腹膜腫瘍の好発年齢は、男女差がなく50~60歳代の中高年に多く見られます

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▼ 後腹膜腫瘍の治療と予防

後腹膜腫瘍は、全腫瘍患者の0.2%と稀な疾患ですが、良性腫瘍より悪性腫瘍と診断される確率が高いと言われています。

治療方法は、摘出術が最も有効な治療法ですが、病理組織型により放射線療法や化学療法などで対応する場合もあります。

また後腹膜腫瘍は、再発も多く治療に難渋することも多いです。

後腹膜にできる腫瘍は、特定の場所に限らず種類も多いため、効果的な予防方法は見つかっておりません。

腫瘍は皮膚や脂肪、筋肉などにできることから、内臓脂肪を蓄積させないようにすることが、後腹膜腫瘍の予防につながると言えるでしょう。

適度な運動や適正な体重の維持、睡眠不足などでストレスをためないようにしましょう。

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